開演30分前だったので、武道館に入って自分の席を目指した。
2階の X席
どこだろう? X席って。
武道館特有の急な階段を、上へ上へと上って行った。
振り返ると、相変わらずの急なすり鉢状で、あっさらしー 作りだ。
無い… 無い… …… あった!
あれ? 一番上だ。
まさに これ以上ない 天空席!
背伸びをしないで、武道館の天井に手が届いたのには、苦笑いしてしまった。
なるほど、これは エックス席 とは読まず、ぺケの席 と読むのか。
唯一 46番 ってのが 嬉しい。
それに中途半端に真ん中辺より、一番後列なら後ろを気にする事もなく、両手を上げたり、タオルを高く掲げる事が出来るので、天空席でも一番良い席だと思う。
僕は何気に、この最後列の席が大好きだ。
さすがに一番上の列ともあって、僕の両サイドはガラガラだった。
先行販売分は ほぼ完売で、追加販売の席にも空席はあったが、これは当日や、開演後でも入れるという余裕を残した物で、パッツンパッツンに席が埋まってる訳でもなく、正に理想的な形だと思った。
僕は ぺケ席で 静かに その時を待った。
やがて影ナレで、ひめたんと未央奈のアナウンスが始まり、会場のボルテージは一気に高まった。
もう定番になったろってぃーコールが何回もあり、どんどん気分ものってくる。
OVERTUREがかかり、どうやら自分の横の空席には、誰も来ないようなので、ぺケ列の、ぺケな人達と譲り合って空席に荷物を置き、一人三席の余裕ある使い方で、横に広がった。
両腕を横に振ってもぶつからないので、天国に一番近い席で昇天しそうな気分だ!
ふ~~♨️ 極楽 極楽
OVERTUREの途中で、、
『 そういや、メンバーの誰かが、何か言ってたな 』
と、その『 何か 』を一生懸命に思い出していた。
その『 何か 』 とは、、
つづく