初めての握手会 14 | 【あの すいすい が更新した!】乃木坂46メンバーの高山一実が見た時点で終了した、99.9%実話に基づいたブログでR。

【あの すいすい が更新した!】乃木坂46メンバーの高山一実が見た時点で終了した、99.9%実話に基づいたブログでR。

乃木坂46メンバーが実際に見に来てくれるのか?その実験的なブログです。それを餅ベーションに書いてます。ですので、実際にメンバーが見てくれたと分かった時点で終了するブログです。
一般向けではありませんので、民間人は見ないで下さい。時間の無駄で、面白くないです。


僕はようやく海浜幕張駅に着いた。


乃木坂46 全国握手会

受け付け終了 30分前だった。



改札を出た僕は、足早に会場へと向かった。

もう時間も時間だったので、握手を終えた多勢の人達が、駅に向かっていた。


人混みに逆行していたので、思うようには進まず、彼らを大きくよけながら、先を急いだ。


僕には、彼らとは違う目的を持っている。

この世で一つしかない、大切な目的を。

それを言い訳にして、やっとここまで来た。

「 僕はみんなとは違う」

「誰も僕が、あの問題の出題者だとは、知らないんだろうな」

などとブツブツ言いながら、歩いていたら、、











  女子中学生の集団が
  僕を大きくよけた!









ありがとう! 女子中学生!


道を譲ってくれて、感謝するぜ!


僕は今、急いでるんだ!


君たちもいつか、襷坂か何かに、応募したまえ! 

そしたら、お礼に握手をしてあげよう!




あの9月のすいすいは、少し自惚れ気味だった。




ただ残念な事実は、そこに居たのは、福士蒼汰ではなく、僕だった。
たったそれだけの、違いだった。




目の前に会場が現れた。

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長かった!

なんだか、ニ週間くらいかかって、ここまでたどり着いたような気分だった。


おそらく、行きの電車の中で見た、夢のせいだろう。

全国ツアーの夢のせいで、そう感じたんだと思う。



建物に入ったが、どこが受け付けなのか、さっぱり分からなかった。

構わず進んで行くと、奥で人だかりが出来ていた。

    「 あそこだ! 」

自分の直感を頼りに、そこを目掛けて、進んで行った。


人だかりに入ったとたん、色々な男達に、声を掛けられた。


「写真ありますよ」「写真ありますよ」


そこは、顔写真の裏取引をしている、闇のシンジケートだった。

「ヤバい事になっちまった! トニーの奴がしくじった!」


しくじり先生と化した僕は、もと来た道を引き返そうとしたが、そこでもまた、闇の売人たちが、行く手をはばんだ。



「顔写真 ありますよ!」

            「いりません!」

「顔写真 いかがですか?」
    
             「いりません!」

「マッチは いかがですか?」

              「いりません!」

「卵は いかがですか?」

               「炒りません!」


「星野みなみの顔写真ありますよ!」

           「…… 考えておきます」


数々の敵をかわし、僕は入り口を探した。


「もうすぐ締め切り時間ですよー!」


僕は、その呼び込みの男に、道を尋ねた。


「あの先です」そう呼び込みの男は教えてくれた。


広い!まるで空港のようだ!

僕は国際線の飛行機に、2回も乗り遅れた事を、思い出しあせった(有名な話w)


入り口が見つかった。
さっき通った場所だった。


さらに進むと、荷物検査が行われていた。


僕は他の人より、目がギンギンだったので、荷物検査に時間がかかってしまった。


ようやく保安検査を通過し、本会場へ進んで、その人の多さに、僕はたじろいだ。

 「なんだ? こいつら」

思わずそう思ったが、自分もこいつらの一人になっていた。


ようやく目的の場所にたどり着け、感無量だった。


みんなが僕を、祝福してるかのように思え、僕は少しだけ、背筋をしゃんとした。




「どこだ? 12番レーン!」

「あった!」

最後尾とおぼしき場所に、僕は並んだ。


列は長すぎて、コの字型に少しずつ進んだ。

一旦メンバー達と最接近した所で、お目当のメンバーが見えた。

「 いた!」


もっと緊張するのかと思っていたが、目的がはっきりしていたので、不思議と緊張感は無かった。

初めての握手会だった僕は、並んでる間に 後ろの青年に声をかけ、ルールやらをレクチャーしてもらっていた。


  ここである事を思い出した。


それは、すぐに気づいて貰えるように用意した、755のアイコンの写真だった。


チケットホルダーとかを持っていなかったので、スマホの防水ケースに写真を入れて、それを首から下げた。


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初めてのクセに、用意周到だった。




もう焦る必要はない。

そう思ったら、少し力が抜けた。

なんだか お注射の順番を待ってるようだった。




あと10人という辺りで、動きが早くなったように感じ、一気に緊張が高まった。


あと、5人、4人、、

ヤバい! ヤバい! 早いって!




すぐ前の人の握手が終わり、彼女はその男性を見送るように、そちらを向いており、まだ僕には気づいていなかった。




今まさに、和田まあやがこちらを見ようとしていた。











僕はもう、1秒の時間も持ってはいなかった。











                              つづく



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